2002年に「サクラ大戦2」の清流院琴音の衣装を知人に作っていただいたのが私のコスの始まりです。
以降は小道具も含め、自分で製作をすることが多いです。
一時服飾業界にいましたが、製造現場には触れず。
自作を始めてからも独学というほどの勉強はしていません。
製作へのテンションは、生地を購入する時点が最高潮です。
計画時点の、これをそうしてあれをどうしてで右肩上がり、生地を購入した時点が頂点。
家に帰って荷物を置いた瞬間、0というかマイナスに墜ちます。
そこからじりじり押し上げて、姿が見えてくると、ようやくエンジンが回り始めます。
型紙がないと生地の裁断ができません。
自分の着古しやリサイクル屋で買ってきたものを、バラして型紙を作り、流用しています。
過去に作成した衣装の型紙は、可能な限りで残しています。
当初使っていたミシンは、母の嫁入り道具で足踏み式。
動かし方になかなか馴染めず、逆行することも多く、よくプーリーを手回ししてました。
その後、電子ミシンを経て、現在は刺繍プリンタを使用しています。
ミシンを選ぶときに大事なのは、まず針の貫通力。合皮とか相手にしますので。
ジーンズ何枚重ねでも縫えます!みたいな表示がされています。
パターンは直線縫いとギザ縫いができれば事足ります。
そして、ほとんど別売りのフットコントローラがあると便利。
衣装なのに実用性を求めるミョーなクセがあり、ポケットは使えるようにしています。
実際、撮影現場では便利なので。
ボタンはキャラクターに合うと思うものを選ぶようにしています。
自分なりのこだわりを盛り込むことで、着た時に気持ちが盛り上がり、表現に差が出ると信じています。
現在は製作のご依頼はお受けしていません。
他人様にお渡しできるほどの品質はありませんし、気持ちが盛り上がらないので。